オリジナルの鹿の鍋敷き

私のアトリエが気がつけばお店になっていく2005年頃

気の合う仲間とよく集っていました。

その頃は今の場所と違って古いビルの4階にジュエヌがあって

(まるで松田優作がいるような)秘密小屋のようなアトリエ

で屋上もベランダもあって気持ちのいい場所でした。

アトリエでは好きなアンティークを集めたり少しずつ鹿のパーツを集めては

アクセサリーや雑貨を作っていました。

ある日、仲間に「鹿の鍋敷きが作りたい」と相談したことがきっかけで

鹿の鍋敷き制作を取り組むことになりました。

先ずは糸鋸を購入し、まだ学生だったT君が図案どおりに切ってくれていました。

厚みやサイズ、カーブ具合、どうしても鹿子が入れたかったのできれいに

丸くするにはどうすればいいか、それはそれは何度も何度も試作して

「鹿の鍋敷き」が完成しました。

現在は親類から調達した質の良い杉材を美しく加工できる水圧機械のある

業者でカットしてもらっています。それを私がオレンジオイルで磨き

osmo(オスモカラー)の植物油塗料で一枚一枚仕上げいます。

一つ一つ同じ木目柄がないことも魅力でどの方にこの子は選ばれるのか

いろいろ想像もしてみます。

鍋敷きですが、リビングやキッチンに飾るように置いておくのも素敵です。

私にとって思いれが深いオリジナルの鹿グッズ第一号「鹿の鍋敷き

その後、数々と鹿グッズは増えていくのですが、エピソードも数々

その時は必死だったけれど今思えば良い思い出に変わっていますね。